あたらしい世界を見たい

Twitterに書ききれない思いや、文書を保存するためのブログ

2011年3月11日午後2時46分18.1秒、東北地方太平洋岸を東日本大震災が襲った。 2万人を越える方が地震や津波で亡くなったり行方不明となる未曾有の大災害となった。 福島第一原子力発電所が被災し、メルトダウンという最悪の事故も起きて多くの人々が避難生活を余儀なくされ故郷を失った。 震災の後、しばらくして日本の人口の約8%がLGBTといわれる人々であるとの調査が複数の調査機関によって発表された。およそ13人に1人の割合でLGBTのいずれかに該当する当事者だというのだが、震災前は差別を恐れてカミングアウトしていない人がいかに多かったが推察される。 津波にのまれ震災によって命が奪われるその瞬間に、どんな想いでいただろうか・・・ カミングアウトできないまま、自分らしく生きることができなかったひとも多かったのではないか・・・ 「自分らしく生きなければいけない」         ・         ・         ・ 震災後、悶々と無為の日々を過ごしていたわたしも、そんな思いから2013年にカミングアウトをした。 震災から2年も経過してからのカミングアウトであった。 カミングアウトしてみると、暖かく受けとめてくれた人も多かったが、日本の社会は欧米先進諸国と比べて様々な面で遅れていることにも気が付いた。 2020年に東京オリンピックが開催されることが決まった。 オリンピック憲章にも性別や性的指向による差別を排除することが明記されていることを受けて、日本が国としても性的マイノリティに対する配慮を真剣に考えるに至ったのは大変うれしい変化ではあった。 2015年3月にout in japan #008に被写体として参加させていただいたことがきっかけで、セクマイの当事者の方達とも知り合う機会が増え今に至る。 特に小浜さんには、当事者が社会に向かって声をあげることは、生活者として当然のことであると教えられたこと。国や自治体が実施するパブリックコメントという制度を使って、誰でもが自由に意見を述べることができることを知ったことは、ただ悶々と日々を過ごすことしかできなかったわたしにとって驚きであった。 このブログは、愛猫のまめ吉のこともときどき書くかもしれないが、LGBT関連のパブリックコメントに関する資料となっている。 パブリックコメントのいくつかは完全な形では無いまでも、宮城県の男女共同参画基本計画等に反映されることとなったことはわたしにとって望外の喜びである。 しかし、計画はあくまで計画でしかないので、今後はこれを形にすることがわたしたちに課せられたテーマとなる。 来年の春、少しだけ、あたらしくなった世界で、すべての人がほんのちょっぴりでも幸せになっていたらいいなと思う。 2017年3月20日、春分の日に向けて記す。純
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